群馬県藤岡市で屋根工事。和形瓦を洋瓦に葺き直します。 -群馬の雨漏り修理、屋根工事、屋根修理、屋根カバー工法、葺き替え、棟板金など外装リフォーム専門 藤岡市、高崎、前橋、他群馬全域、埼玉県北対応

  • 今まで一度もなにもした事がなく、どうしたらいいか全く分からなっかたので相談したら葺き直しを提案されました。

    施工前 イメージ
  • 思い切って決断し依頼しましたが今となっては本当に頼んで良かったと思ってます。息子夫婦にも時期が来たら紹介したいと思います。

    施工後 イメージ
使用材料 M形洋瓦(銀鱗)
工事内容 屋根葺き直し工事
工事費用 ¥1,350,000円(税込み足場代込み)
工事日数 7日

工事のきっかけ

築34年経ち数々の自然災害を乗り越えてきたが今まで一度もメンテナンスをした事がないとのお話。今後、安心して暮らせるように最初で最後のお手入れとして葺き直し工事をご提案させていただきました。


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群馬県藤岡市で和形瓦屋根を撤去し新しく洋瓦屋根にする葺き直し工事の現場です。34年間このお家にお住いのU様曰く数々の雪や台風、地震などの自然災害をこの家と共に乗り越えてきたが今まで一度もメンテナンスをした事がないそうです。流石にそろそろ…と、思い最初で最後のお手入れになるようご依頼され葺き直し工事をご提案させていただき今日に至ります。それでは工程毎に一つ一つご紹介させてもらいます。まず着工日に足場を組み次の日には屋根の上から不必要な物を降ろしていきます。

施工前和形瓦屋根

始めに太陽光パネルはもう使ってないとの事だったので解体し処分します。もし再度、使用する場合こちらで手をかけてしまうと保証や保険などの何かが無効になってしまうケースがあるのでその際は十分に確認をしてから行います。次に棟部分を解体していきます。丸瓦と熨斗瓦で計五段に積まれていて30年以上も前のお家なので中には葺き土と当時の破片などが大量に入っていました。同じように平板瓦も一枚一枚剥がしていきます。平場には葺き土が無く今と同じように瓦桟木が出てきました。桟木も一本一本、全部外していきます。

既存棟瓦撤去後の屋根

すると更にその下には昔のルーフィングが出てきました。屋根全体がこの状態になるまで撤去していきます。おそらくこの下には野地板が張ってありその下には垂木がありと、基本的に家の構造自体は今とさほど変わらないと思いますが細かい点で変化はあると思います。例えば材料の品質や施工性のアップ、環境への適応能力の高さなど時代の進化と共に色んな物が進化しています。その代表的な例が半永久的に持つと言われているガルバリウム鋼板ですよね。今回は瓦ですが実は瓦も進化しているんです。それは瓦施工時にまたお話しますね。一旦、次の作業へ進みます。

既存瓦と桟木を撤去中の屋根

既存のルーフィングに12㎜厚の野地板を上張りします。野地板とは屋根材を支える為に張る板の総称です。野地板の「野」は目に見えない所に用いるという意味らしく屋根材を乗せると全く見えなくなるので「野」地板と言うそうです。昔は野地板に杉を使っていましたが今では薄い木の繊維を交互に直交させて複数枚をプレスし張り合わせた合板を使うのが殆どです。屋根の形状が下屋根の無い切妻屋根なのでとても施工のしやすい形となってます。切妻屋根とは屋根最頂部の棟から二つの斜面が地上に向かい山みたいな形をしている屋根の事です。

野地板上張り施工中

野地板を張り終えたら軒先水切り板金を取り付けその上に下葺き材となるルーフィングを張っていきます。これが防水シートの役割になるので屋根にとってとても重要になってきます。横200㎜縦150㎜以上の重ねを必ずとりタッカーというデカいホチキスみたいな工具で留めていきます。大棟に関しては片側300㎜の計600㎜以上重ね二重張りになるようにします。ルーフィングにも透湿ルーフィングやアスファルトルーフィング、粘着層付改質アスファルトルーフィングと様々な商品がありますが今回、使用したのは改質アスファルトルーフィングです。この時点で棟芯に墨出ししておきます。

下葺き後の屋根

下葺きが終わったらケラバ水切り板金を軒先水切りより50㎜程出し取り付け瓦桟木を打っていきます。この時、注意しなくてはならないのが縦幅です。瓦の種類によって変わってきます。今回、使うのがM形洋瓦なので303㎜(一尺)ピッチになりますが、例えば和形なら七寸八分五厘の235㎜ピッチになり平板なら280㎜ピッチになります。前後3~5㎜のズレまで問題はないですが丁寧に打っていきます。桟木が緑色なのは腐らないように防腐剤を施してあるからです。大体、緑かピンク色になっていると思いますがそれは全部、防腐剤が塗られているからです。

瓦桟木施工後の屋根

桟木を打ち終えたらやっと瓦の出番です。防災M形瓦スーパートライ110サンレイの洋瓦で銀鱗という色の物を葺いていきます。粘土瓦でありながら一枚2900ℊと軽量化され粘土瓦であるが故に高断熱材です。更には遮音性にも優れているので一年中、快適に過ごせます。粘土瓦とは自然素材である粘土と釉薬(ゆうやく)を高温で焼き締め表面がガラス質の被膜で覆われた陶器の屋根材の事を言います。次の作業がひたすら平部を葺く作業になるので効率の良いよう荷揚げし段取りしておきます。一番外側には寸長を葺き一番角には重箱という役物を葺きます。

平瓦段取り済み

軒先はケラバ水切りと同じように50㎜程出し葺き始め一枚一枚を噛み合わせ75㎜のパッキン付きステンレス製ビスで真物一枚に対し軒先は二箇所、平部は一箇所づつ留めていきます。噛み合わせる際、下の瓦のハイパーアームが上の瓦のアンダーロックを押さえ込む為、台風などの強風に負けない耐風性能が発揮されます。平部は同時に雪止めも設置していきます。同じサンレイの雪止め金具で瓦の山部分と密着するように作られています。色も見栄えが悪くならないよう瓦の色に対応しており黒、茶、銀、緑、赤と五色あります。今回は瓦が銀鱗なので銀色の雪止め金具を設置しました。

平瓦葺き後の屋根

平部が葺き終わったら棟部の施工になります。既存屋根には付いていなかった強力棟金具を900㎜ピッチで垂木にステンレス製の釘で留めていき垂木が水平をとれているので垂木なりに平行に打っていけば自然と水平がとれます。そこに野縁という木材を流し強力棟金具と固定したら、これらを包み込むように漆喰を詰めていきます。白色の南蛮を使いました。昔はここで中側に土を盛り外側の見えるところだけ漆喰を塗っていましたが今では殆ど南蛮だけでやるのが主流になっています。色は白と黒がありますが白の方が少し高値となってます。

棟部施工中の屋根

南蛮を詰め終わったら最後に七寸丸の棟瓦を積んでいきます。七寸とは一寸が30.3㎜なので212.1㎜になり、丸い棟瓦なので7寸丸と言います。六寸や五寸もありますが一般的に良く使われるのが7寸丸です。両端には7寸丸止を使い65㎜のパッキン付きステンレス製ビスで留めていきます。棟芯を出してあるのでズレる事はないですが一通り積み終わったら最後に通りを見て曲がってないか確認し、屋根全体の細かいところまで最終チェックを行いお客様に納得、ご満足いただけたら足場をばらして完工になります。何かある事はないですが、もし仮に万が一何かあっても保証を付けてありますし瑕疵保険にも加入していますので安心してお過ごしできます。

完工後の屋根

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