屋根材の下で屋根を守ってくれているものをご紹介します。
写真の中に写っているのは、「野地板」といわれている所で屋根の一番下にあたる部分です。
野地板の厚さは一般的に9mm ~15mmのものが使われています。
野地板にも種類があって、昔は杉を板状にした「杉板」使われていました。
ですが、昔の屋根材といえば「瓦」ですね。昔の瓦は形もきちんとそろってなかったため、雨漏りを起こすといったことが多くありました。
いま主流として使われているのは、写真のような「野地合板」になっています。
この野地板は、複数の木板を組み合わせて張っていくので一枚の大きさが広くなります。なので、雨漏りを起こす可能性も少なくなり、施工の効率もあげるといった役割をもっています。
先ほど紹介した野地板の上にあるのが「ルーフィング」です。「下葺き材」ともいわれています。
屋根を雨漏りから守るために重要な役割を果たしています。
ルーフィングとは何か…
ざっくりといってしまえば、「防水シート」です!
これにも種類があって使う屋根材や環境によって使い分けられています。
・透湿ルーフィング
・アスファルトルーフィング
・改質アスファルトルーフィング
・粘着層付改質アスファルトルーフィング
があります。
これを大きく分けるとしたら「透湿系」か「非透湿系」の二種類になってます。
ルーフィングの種類に関しての詳しいお話はまた今度で。
瓦屋根の場合、ルーフィングの上に桟木(さんぎ)といったものが設置されています。
桟木は、瓦を引っ掛けるための木材になってます。
この写真は普通の木材なんですが、桟木がピンクっぽい色や緑色をしてるものもあります。色が塗られてる桟木は防腐剤が塗ってあります。
どうでしたか?
このように屋根材の下でもいろんなものが守ってくれていたり支えてくれていたりしています。
でも、どの部分にも経年劣化による現象は避けられません。それをそのままにしておくと雨漏りの可能性はどんどん高まります。
住宅の寿命を長く保つためにも、メンテナンスは行ってくださいね。