埼玉県上里町でモニエル瓦屋根の棟瓦積み直し工事を行いました
はじめに、新型コロナウイルス感染症に罹患された皆様および関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、最前線でご活躍されております医療従事者の方々に心から感謝申し上げます。一日も早く、皆様が日常を取り戻せますよう心からお祈り申し上げます。
埼玉県上里町にて、棟瓦の積み直し工事を行いました。今回行った内容は、ただ積み直すだけでなく、見た目こそそこまでの変化はありませんが、耐震強度を遥かに高める積み直しを行いました。
まずは既存の棟瓦を取り外していくのですが、この瓦はモニエル瓦という既に廃盤の屋根材なので、慎重に扱わなければなりません。昔のお家なので、棟瓦の固定には粘土が使われています。この粘土や木材は新しくするため撤去し処分します。
次に、ここで耐震強度を上げるための強力棟金具という部材を取り付けます。910㎜ピッチで躯体に固定し、そこへ野縁(木材)を取り付けます。最近のお家では強力棟金具を最初から付けることが多いですが、昔のお家はほとんど付いていないので、漆喰や粘土の劣化により固定力が弱まり地震などの大きな揺れにより棟瓦が崩れてしまうのです。
そして、今では粘土を使うこともほとんどなく、なんばんという漆喰のみで棟瓦を補強します。少し匂いがキツイですが、開封後すぐに使える便利な漆喰です。
そこへ、最初に取り外した棟瓦を積み直し、釘ではなくスクリュービスで野縁に固定していき、施工完了となります。ここまでが、見た目こそ変わらないものの明らかに強度が増した棟瓦積み直し工事となります。この後、屋根全体を塗装していきますので、翌日は高圧洗浄を行いました。
