群馬県前橋市 強風で棟板金飛散 現地調査
群馬県前橋市で強風により棟包み板金が飛んでしまい落下してきたとの事でお問い合わせをいただきましたので現地の方へ伺わさせていただきました。
周りに高い建物もなく風当たりが強いです。赤城下ろしがしっかり当たります。早速屋根の状況を見させていただきます。
バルコニーの中に飛散してしまった棟包み板金が保管されていました。パッと見ただけでも下地材の貫板が劣化してしまっているのが分かります。
屋根はカバー工法でリフォームされています。屋根材はガルバリウム鋼板材横暖ルーフです。カバー工事をされている割に貫板の劣化が著しいです。見た所棟包み板金の継ぎ目には内コーキングがされています。釘留めも455mm間隔でされています。普通であれば風では飛ばないような施工にはなっています。
貫板ごと飛んでしまっている部分もあります。ここを見ると原因は明らかです。屋根材と貫板のすき間を埋めるためにシーラーが貼り付けられています。シーラーが雨水を吸い上げてしまい貫板の劣化を早めてしまったものと思われます。部分的な補修ではなく棟板金と棟下地をやり直してあげた方がよろしいかと思われます。
投稿者小口 2023年7月21日