群馬県伊勢崎市でスレート瓦に金属屋根材を上張りします
群馬県伊勢崎市でスレート瓦に金属屋根材を上張り施工する現場です。既存屋根材がスレート瓦だからこそ比較的お手軽な値段で出来る施工方法です。屋根の形状は寄棟にドーマーが付いてる形です。寄棟とは隅棟が四つと大棟があり、屋根の面が四方向で出来ている構造の物を言い、ドーマーとは屋根に小さな空間を設けて取り付ける窓の事を言います。隅棟は下り棟や降り棟とも呼びます。大棟だけは棟包板金なので撤去しますが隅棟は差し棟になってるので既存の上から施工します。差し棟は、そのまんまですが被せて包んでいるのではなく屋根材に差し込んでいるから差し棟と言います。
足場を組んだらまずはルーフィング(下葺き)を敷きます。上屋はもちろんですが玄関上の下屋も一緒に施工します。ルーフィングとは屋根材の下にある防水シートの事で改質アスファルトルーフィングを使用しました。野地板の上に貼る場合はタッカーというデカいホチキスみたいな工具で固定していくんですが、今回は野地板は張らず屋根材に直貼りしていくので板金の廃材を細かく切り、それごとルーフィングの上から釘で留めていきます。そうする事によってルーフィングのズレを防ぐ事ができ、ルーフィング自体も釘穴のシーリング性に優れているので問題ないです。
横200㎜縦150㎜以上の重ねをとり隙間なく全面に貼り終えたら本体となる金属屋根材を葺いていきます。今回使用する金属屋根材はヒランビー220のエメラルドグリーンです。一般的に言うガルバリウム鋼板の一つです。落ち着いた艶消し調で耐食性、遮熱性に優れたクロメートフリー金属屋根材となってます。施工性にも優れ作業効率を高められるので工期短縮にもなり業者側もお客さん側も嬉しい商品となってます。ヒランビーを葺く前に、棟ごとに芯を出し墨を打ってあるのでその棟部分だけを残し平場は全部葺いていきます。
羽根付きの45㎜のビスで固定し終えたら棟やドーマー廻りの板金施工です。既存のような差し棟ではなく全て棟包板金で施工します。特にドーマー廻りは加工だらけになるので気を付けてやらないと雨水が入り込んでしまい雨漏りの原因になってしまうので注意が必要です。まあ実際プロなんで心配いらないんですけどね(笑)下屋は壁との取り合い部分があるのでそこには雨押えを壁際に打つんですが、既存屋根の関係上高さが合わないので隅棟を取り付けてから妻側に雨押えを打ち、その上から平行の雨押えを被せました。現場に出てないと何言ってるか分からないかと思いますが、簡単に言うと技術を発揮したってとこですかね!こうしてスレート瓦が金属屋根に生まれ変わる訳ですが屋根だけ見たら、まるで新築の時みたいで家に帰るのが今まで以上に楽しみになりますね。雨仕舞もドーマー廻りも綺麗に仕上がり良かったです。