群馬県高崎市スレート瓦コロニアルクァッド平葺き、貫打ち、棟取り
セメント瓦からスレート瓦へ葺き替えの現場三日目の仕上げです。
コロニアルクァッドのココナッツブラウンでの施工になります。
コロニアルを平葺きしていくと果ての部分がカットになるのですがこの時に気を付けなければいけないのは、棟包み板金を被せた時にコロニアルの足以内に納まる様にする事です。
コロニアルの足が6寸(182mm)で棟包み板金の被りが4寸(121mm)なので棟芯から4寸以内に6寸を納める様に果てを納めます。
果てを納める時にカットしたコロニアルの下に支えを入れます。
支えを入れないと貫を打った時にコロニアルの下端が浮いてしまい割れの原因につながるので確実に入れます。
今回は換気棟板金の施工もありました。
換気棟は小屋裏の温度差をなくし湿気が結露に変わる環境を抑制したり常に新鮮な空気を供給したり空気の淀み箇所をなくし常時同じ小屋裏環境を作ったりと湿気から家を守る役割を果たしています。
換気棟は野地を開口し付属品の換気棟水切り板金を入れ換気棟本体を被せます。
付属のパッキンビスだとコロニアルを貫通できないためドリルで下穴を開けてからパッキンビスで留めていきます。
貫板を留めていきます。
貫板は65mmのビスで垂木に留めます。
貫板の真ん中に見えるのが棟芯です。棟芯は墨で出してはっきり分かるようにしないと棟包み板金を被せた時に棟包み板金の芯がずれてしまい通りが曲がってしまうのでとても重要です。
棟包み板金の施工です。
咬ませる部分を板金鋏で50mmカットして内コーキングして雨水の侵入を防ぐと同時に板金同士をくっつけます。
棟芯の墨と棟包み板金の芯が合っていることをちゃんと確認して継いでいきます。
被せた棟包み板金を釘で留めていきます。
まずは、重ね部分を両端留めて留めた釘から1尺(303mm)の所に釘を打っていきます。瓦玄翁が頭から柄の先までで1尺あるので玄翁を当てると目安になりますね。
全ての棟包み板金の両端を留めたら棟取り完了です。
最後に屋根の上を掃除してコロニアル屋根の完成です。
棟も真っ直ぐ通っていてキレイに仕上がりました。