群馬県高崎市で増築をする為に一部の屋根瓦の取り外し工事。
ケラバ部分の瓦(ケラバ瓦)を取り外していく作業からのご紹介です。
ケラバとは、建材や部材の名前ではなく切妻屋根などで雨樋(あまどい)がついていない所の屋根の端部分の場所を示す名称のことです。
ケラバは、窓に雨が吹き込んでしまうのを防ぐ役割をしています。
ケラバ瓦を取り外した後の屋根の様子の写真です。
取り外してみると木材が見えてきます。
この木材は、五分角木材(ごぶかくもくざい)といわれています。
次に、軒先の平瓦の取り外しを行っていきます。(ケラバ瓦とも言います。)
二枚目の写真が、取り外しを行っている途中の様子です。この時に雪止めも一緒に取り外していきます。
軒先には面戸(めんど)と呼ばれるものがついてます。別名で雀止め(すずめどめ)とも言われています。
これは軒先に雀やこうもりが住みついてしまうのを防ぐ役割を果たしてくれています。
三枚目の写真で、とても分かりにくいかもしれませんが軒先の部分にはL字型の釘が付いています。真っ直ぐな釘ではなくL字型の釘を使うことによって強風などが起きた時に瓦が飛ばされないようになってます。釘の大きさは50mmとなってます。
職人さんの手によって丁寧に瓦を剥がしている最中の写真です。
瓦の下に見えるのは、桟木(さんぎ)といって瓦を引っ掛けるための木材です。
木材といえば茶色のイメージがありますよね。でも、今回は緑色をしています。
なぜかというと桟木の上に腐敗剤が塗ってあるため緑色をしています。腐敗剤はピンクもあります。
桟木の下に見えるのは、ルーフィングといて防水シートになってます。
ルーフィングは、日新東業さんのゴムアスルーフィングを使っていて、重ねしろは縦150mm 横300mmになっています。
次に、使用されている瓦のご紹介です。
今回使われていたのは、マルスギさんのイーグルエクサのストレートブラックです。
大きさは、瓦足が280mmで横が300mmになってます。
増築が終わったら、外した瓦をまた元の状態に戻していきます。