群馬県前橋市でモニエル瓦の塗り替えを行いました
前橋市で瓦屋根の塗装リフォームをご依頼いただきました。
屋根材は、今ではほとんど見ることのなくなったセメント瓦のモニエル瓦(乾式洋瓦)というものでした。
欧州発祥の瓦で、防水性や耐火性に優れ、また瓦ですから断熱・遮音効果ももっています。
瓦と違って小口がスマートで施工性も良く、日本では1980年代から1990年代ころに広く普及しました。
しかし、その防水性は塗装によるものでしかないため、瓦でありながら定期的な塗装(塗り替え)が必要でした。
他にも、近年主流の金属屋根と比べると6倍程度の重さがあること、また古いものには石綿(アスベスト)が含まれていることなど、短所が目立つようになり現在では製造中止となり、新築に用いられることはありません。
リフォームでも、葺き替え(張り替え)を選ぶお客様が多いです。
モニエル瓦を塗装するさいは、スレートや金属屋根などほかの屋根材と比べて少し特殊な工程になります。
というのも、モニエル瓦の防水性を維持する塗膜が、「着色スラリー」という着色剤のスラリー層できているからです。
通常の高圧洗浄や下地調整の他にも、ケレン作業を行うなどして、このスラリー層を徹底的に取り除かなくてはなりません。
古いスラリー層が残った状態で塗装をすると、またすぐに塗装が剥がれてしまうことになります。
また使う塗料も、プライマー(下塗り材)から上塗り材まで、モニエル瓦専用の物を使う必要があります。
瓦自体の耐久性は高いですから、こうして適切なメンテナンスを行えば長く使うことができます。
そこはやはり瓦屋根ならではのメリットですね。
隙間やズレを変成シリコンなどで手軽に補修できるのもモニエル瓦のメリットです。
今回は塗装によるリフォームでしたが、近年では軽量化による耐震性向上を狙って、瓦からスレート(カラーベスト、コロニアル)や金属屋根(ガルバリウム)に葺き替えるお客様が多くなっています。
瓦の見た目が好きなお客様には、瓦調のガルバリウム屋根材や、軽量なハイブリッド瓦などのご用意もしております。
当社は屋根工事の専門業者として、皆様それぞれのご希望やご要望に沿ったリフォームをご提案したいと考えております。
ご相談・お見積りは無料ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。