群馬県藤岡市で和形瓦の入母屋造り玄関上の雨漏り修理の棟取り工事 -群馬の雨漏り修理、屋根工事、屋根修理、屋根カバー工法、葺き替え、棟板金など外装リフォーム専門 藤岡市、高崎、前橋、他群馬全域、埼玉県北対応

群馬県藤岡市で和形瓦の入母屋造り玄関上の雨漏り修理の棟取り工事

谷板金

瓦桟木が打ち終わったので次の工程に進みます。

平瓦葺きの前に、本谷板金の取り付けです。

本谷板金の幅は片側150mmの全幅300mmです。この本谷板金の上に、瓦を片側90mmずつ被せてるように瓦を並べていきます。

本谷板金の中心から、60mmは隙間をとって、枯れ葉や土誇りなどが詰まらないように、流れやすくします。

板金はガルバリウム鋼板です。

ガルバリウム鋼板は、アルミニウム、亜鉛、シリコンからなる、アルミニウム亜鉛合金めっき鋼版です。

錆びにくく、極めて高い耐用年数と耐久性を実現したメッキ鋼板です。

本谷板金の上には、オーバーフロー対策として、バックアップメンドを取り付けます、バックアップメンドは、幅25mm高さ55mmので合成ゴムを半連続気泡状態に発砲したもので、裏側は粘着になって貼り付けられるようになってます。

撤去

瓦桟木打ち、板金が入らば、次は平瓦葺きです。

今回は、凍害やひび割れ破損が見られなかったので既存の瓦を再利用して葺きなおします。

瓦の種類により異なりますが、粘土瓦(陶器瓦ともいいます)の場合50年以上はもちます。

この瓦は、原料に粘土が使用されており、粘土で瓦の形を作ってから窯で焼き上げて、釉薬(うわぐすり)と言ったガラス質の粉末を塗り、光沢を出したり水などの液体の染み込みを防ぐ効果を持たしてから焼いた瓦です。

釉薬(うわぐすり)を塗るか塗らないかでも、瓦の品質が変わるのも、粘土瓦の特徴です。

だいめん棟

平瓦葺きが終わったら、次は最後の工事となる棟取りです。

入母屋造りの棟取りは、瓦職人としての腕の見せ所でもあり、一番雨仕舞いが難しいところです。なぜなら接合部の箇所が多いからです。

切妻なら棟が一本なので、左右に鬼瓦が一つずつついて接合部は二箇所。

寄棟(四方向に勾配をもち、長方形の平面で妻側の三角形の屋根と、平側の台形の屋根からなる造り)は、隅棟が四本あり鬼瓦が四個ついて、大棟との接合部(三つ又)、も増えるので棟の接合部は四か所になります。

入母屋造りは、隅棟、下り棟、大棟、と棟があり鬼瓦は10個も付き、三個の棟が各々と接合しあうので、接合部は六ヶ所にもなり、隅棟と下り棟の接合部した所の棟のしたには、雨水が流れるように、トンネルを作ります。

『雨水の侵入を止める、』『雨水をスムーズに流す、』この雨仕舞を常に考えながら、棟をつんでいかなければならないのです。

この写真は棟を積んでいるところです。棟を積んでいく中で一番大事な土台になるとこなので、熨斗瓦の高さ調整を手間をかけて、何回もおこないます。ここが少しでも熨斗瓦の勾配がずれてしまったり、熨斗瓦の高さが一定ではないと、上に積んでいく熨斗瓦全てに影響を及ぼすので、細心の注意が必要です。

漆喰

今回、この現場は白(南蛮)を使います。

南蛮(なんばん)には白と黒があります。白の方が高価になります、南蛮とは、消石灰、炭酸カルシウム、砂、繊維(防水材)硬化遅延材、からなる屋根材です。

昔の棟は、屋根土を棟の芯に入れて、棟を積んで仕上げに屋根土の表面に、漆喰を塗り仕上げをします。

南蛮だと漆喰工事が必要ないので経年により漆喰が剥がれる心配はありません。

この作業は熨斗瓦を積むために、熨斗瓦の勾配をとるための南蛮を置いている作業です。この南蛮の量が熨斗瓦の勾配を一定にするのに大切になるので、経験が必要です。

南蛮の量が多すぎると、熨斗勾配が強くなってしまい、逆に量が少ないと、熨斗の勾配がとれなくなってしまい、水が侵入するおそれがあります。

本谷板金

ここは本谷板金の上に、下り棟と隅棟が重なっていて、枯れ葉や土誇りが詰まってしまい、その結果、水の流れを悪くしてしまい、本谷板金の上でオーバーフロー現象を起こしてしまっていた場所です。

その原因をなくすために、下り棟に新たに鬼を据えて、隅棟と下り棟とのえんを切ることで、ごみが詰まる事もなくなり、雨水の流れもスムーズになりました。

これにより雨漏りの原因が解消されました、これで安心です。

仕上がり

雨漏りの原因もなくなり、これで安心安全です。

棟のとおりもそろい、きれいに仕上がりました。

だいめん棟
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