群馬県藤岡市で厚熨斗瓦と五寸丸の和形棟瓦積み
厚熨斗瓦の施工についてご紹介します。
熨斗瓦(のしがわら)にもたくさん種類があるんです。
まず、熨斗瓦はどのような役割をしてるかというと屋根の棟の部分に溜まってしまった雨水を表側と裏側に流すためです。
先ほどご紹介した厚熨斗瓦をさらに重ねていきます。
この厚熨斗瓦は、段数が多いほど雨水の侵入を防ぐことができます。
一枚目と二枚目の写真で熨斗瓦の真ん中にオレンジ色の線が入っていますが、これは空手などでよくみる瓦割りってありますよね。それによく使われているのが今回使用している熨斗瓦なんです。
なので、元々割って使うために瓦の真ん中に基準として線が入っています。
最後に五寸丸の和形瓦を積み重ねたら完工になります。
最後に積み重ねる和形瓦にも名称があって棟の最上部にのせる丸型の瓦のことを冠瓦といいます。雁振瓦(がんぶりがわら)ともいうそうです。
冠瓦は熨斗瓦の頂上にふたをする役割があるのでこれがないと頂上部に雨水が侵入を防ぐことができなくなってしまいます。
完工した後の様子です。
とても綺麗な仕上がりになってますね。
棟の部分で間に見える白い部分は、熨斗瓦と冠瓦を積み重ねる前に作った土台の部分です。白の漆喰(しっくい)を使っているんですが、白の漆喰は基本的に見える部分で使われています。
屋根だけではなく、実は姫路城の外壁にも漆喰って使われているんです。