群馬県藤岡市で入母屋造り屋根の葺き替え工事(撤去~ルーフィングまで)
入母屋造り屋根の葺き替え工事のご紹介です。
群馬県藤岡市にて大屋根の方も行っているところですが、今回は玄関庇上の部分になります。
入母屋造り屋根とはそもそも東アジアの伝統的な形状の一つであり、寄棟造りの上に切妻造りを載せたような形で、切妻造りの四方に庇(ひさし)が付いて出来たものです。
例えば有名どころですと法隆寺の金堂などに見られます。
そんな入母屋造り屋根の既存の和形瓦を撤去すると、それを噛ませていた桟木(さんぎ)と更にその下にルーフィング(防水シート)が出てきます。
これらも新しくやり直しますので同じように剥がしていきます。
するとこのように野地板が出てくる訳なんですが、この野地板は今と違い昔の物でバラ板と言います。小幅板や荒野板とも呼ばれたりしています。
幅の狭い物を一枚づつ流し、わざと隙間を空けるようにして張ってあります。
そうする事で湿気による影響が少なく乾燥しやすいので腐食防止になっていましたが、下葺き材(ルーフィング)の防水機能が進歩した事で無くなった訳ではありませんが今ではほぼ使用する事はないでしょう。
そんな昔のバラ板の上に現在の野地板を上張りします。
野地板とは要はルーフィングを張る為の下地になります。
なので施工が簡単で耐震補強としても使える今の野地板が主流になっています。
次にその野地板にルーフィングを上張りします。
複雑な形をしているので隙間のないようにしっかり確認し、同じように壁際の雨押えの立ち上がり部分も丁寧にカットし張っていきます。
ルーフィングそのものの性能が進歩しているとはいえ、施工がいい加減では何の意味もありません。
長年やっている高い技術者もいれば始めたばかりの新人の人もいると思います。
(株)浦部住総では誰が施工しようと最後にきちんとみんなでの確認を怠りません。