群馬県安中市で築45年の日本瓦、経年劣化により棟の歪みと平瓦ずれにより葺き替え工事
安中市にお住いのI様より、築45年経ち平瓦のズレ、棟のズレが気になるので、点検してほしいとの依頼を頂きまして早速、屋根に上り点検しました。
一番に気になったのは、平瓦のズレです。瓦を剥がして下地を見てみると、瓦桟木が経年劣化により痩せて割れてたり、腐食してボロボロになってたりしてました。
これでは瓦を支えてきれず、重なっている下の瓦にも影響を及ぼすようになってしまいます。そうなると、瓦と瓦の隙間が大きく開いてしまったりして、そこから雨水の侵入の確率が高くなってしまいます。
当時の瓦桟木の寸法は、高さ15mm×幅15mmで、現在、標準で使用してる瓦桟木の幅の半分しかないので、経年劣化はより早くおきてしまいます。
次に気になったのは、棟のねじれです。所々に熨斗瓦がズレ飛び出しててしまってたり、それによって丸瓦のズレも見られました。
屋根土の経年劣化や、地震の揺れ、台風の強風などの影響を受けたと思われます。
棟が崩れたり、瓦の落下などの不安をなくしたいと、板金屋根に葺き替えになりました。
まずは、既存の瓦の撤去になります。
瓦の下にあったのは杉の皮です。
昔はルーフィング(防水シート)の代わりに杉の皮が使われてました。
防水シートの代わりになるので、この上から野地板の合板をはっていきます。
野地板とは、屋根の木下地のことです。
野地板は屋根本体を保持させるための重要な建材です。
今回は、厚み12mmの構造用鋼板を使います。
順調にはりあげていきます。
野地板がはり終わったので、次はルーフィングをしきます。マニュアル通りの縦、横の重ねをとってしわにならないようにしっかりとしきます。