藤岡市で和形瓦の入母屋造りの玄関上の雨漏り修理の為、葺き替え工事
既存の日本瓦が撤去出来たら、次はルーフィング工事に入ります。ルーフィング工事とは、屋根工事で一番最初にする工事のことです、新築物件で、棟上げ(上棟とも言われます、木造建築で柱や梁などを組み立てて、屋根の一番上の部材である棟木を取り付けること)が終われば屋根の野地ができ、ルーフィング工事をします。ルーフィングは防水シートとも呼ばれ、雨水が屋内に侵入するのを、防ぐ役割をします。ルーフィングは大きく分けると「透湿系」と「非透湿系」の二種類があり、今回「非透湿」の改質アスファルトルーフィングのシズレキを使用します。
使用する屋根材は、ガルバリウム鋼板のヒランビー220です。金属板屋根の伝統美を継承する平葺きのイメージを、表現した一体加工の定尺横葺き工法です。施工は、野地板ビスで下地に固定して、ジョイントは馳部に差し込むだけの施工でできます。成形には、「あやめ折り」と「さざ波加工」があり、こんかいは「さざ波」を使用します。さざ波は表面に縦に模様が入っていて、葺き上がるとその模様が色んな表現を見せてくれるので、あやめ折りとは、また違った仕上を見せてくれます。まずは、軒先水切りを取り付けます、その水切りに一段目のガルバリウム鋼板をかませて、野地板ビスで455ピッチで野地にとめていきます。次はその一段目の馳部に、二段目をかませて、野地板ビスで455ピッチでとめていきます。三段目、四段目とそれを繰り返して葺きあげていきます。
ここは葺き終わりで壁との取り合いの箇所です、ガルバリウム鋼板を壁に隙間がなくなるなでいっぱいに葺き、立ち上がりも作ります、立ち上がりを作っておかないと、水がのぼってきた時に侵入を防ぎます。貫板を打ち付けて、雨押え板金をその上にかぶせます。これで壁際からの雨の侵入もなく、安心です。
最後の工程の棟取りの工事です。棟の芯に合して、貫板をビスで、躯体の隅木に固定します。貫板の固定が出来たら、その上に棟包み板金を取り付けて、300mmピッチで貫板に釘で留めていきます。
ここが問題だった箇所です。棟包み板金の上に本谷板金の出口が無理な加工がなく、出てるのがわかります。これにより水の流れがスムーズになり、どんなに大量の水がながれてきても、水は棟包み板金の上に流れるので安心です。
ガルバリウム鋼板葺きの、一文字吹きのシルエットと日本瓦の重量感がマッチして、きれいに仕上がりました。