群馬県前橋市で屋根の葺き替え工事をご用命いただきました（現地調査）

群馬県前橋市のお客様より「屋根の葺き替えを検討しているので見積もりを」とご連絡を頂戴いたしまして、まずは現状を拝見しに伺わせていただきました。

既存屋根材は化粧スレート。
厚さ5ｍｍ程の薄くて平らなセメントと繊維素材で作られた屋根材です。国内では一番普及している屋根材で、軽いので耐震性に優れ、カラーバリエーションも豊富なため、とても人気の屋根材です。

化粧スレート自体には防水性はなく、表面の塗装により防水性を持たせています。塗料が劣化し防水性を失うと、雨の日に水分を吸って膨脹し晴れて乾いて収縮を繰り返し、ヒビや割れ、欠けを起こします。
また、日当たりの悪い部分は常に水分を含んでいる状態になります。すると空気中に漂うコケの胞子が屋根に根付いてしまい繁殖していきます。コケが繁殖するとスレート自体がもろくなってしまい、ヒビ・割れ・欠けなどの症状が出てきてしまうのです。

屋根の面と面がぶつかる山状の部分を棟といいますが、棟部分には屋根材を止めて雨水が内部に入り込まないように棟板金という金属の板がついています。
この棟板金は屋根の一番高いところについていることもあり風の影響を受けやすいです。棟板金の固定には釘が使われておりますが、気温差による熱収縮で浮く場合がございます。すると隙間から雨水が入り込み、釘を固定するための部材である貫板(ぬきいた)を腐らせ固定力が弱まり、棟板金の飛散につながってしまうのです。