群馬県前橋市 屋根の葺き替え 役物板金設置
軒先唐草板金・本谷板金の設置工程|屋根カバー工法や葺き替え時の重要下地処理
屋根工事において、雨仕舞(あまじまい)の基本となるのが「板金」の設置です。とくに軒先唐草板金と本谷板金は、雨水の排水処理や建物内部への雨水侵入を防ぐための重要な役割を担っています。
今回は、この2つの板金の設置方法とポイントを紹介します。
■ 軒先唐草板金の設置
● 目的
軒先唐草板金は、軒先に設置することで屋根材の端部を保護し、雨水が軒天や外壁に回り込むのを防止します。また、後のルーフィングや屋根材をしっかりと納めるための土台にもなります。
● 設置手順
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清掃・下地確認
軒先の構造用合板や既存下地を確認・清掃し、劣化があれば補修。 -
唐草板金の取り付け
軒先のラインに沿って唐草板金を設置。
ステンレス釘やビスでしっかりと固定します。 -
重ね合わせ処理
板金同士は適切に重ね合わせ(30~50mm程度)、雨水の浸入を防止。
■ 本谷板金の設置
● 目的
本谷板金は、屋根の谷部(2面の屋根が合わさる凹部)に設置されるもので、雨水が集中する部分に確実な排水路を作ることが目的です。雨漏りリスクの高い箇所であり、特に丁寧な施工が求められます。
● 設置手順
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谷部下地の確認
谷部にゴミや劣化がないか確認し、必要があれば補強や清掃を実施。 -
ルーフィングの先張り
本谷部分にはルーフィング(防水シート)を先張りしておくことで、万が一板金の下に水が回っても防げる構造に。 -
本谷板金の敷設
長さに応じて板金を継ぎながら、谷の中心に沿って取り付けます。
板金の重ね代は100mm以上を確保。 -
固定と雨仕舞処理
谷の勾配方向に従い、本谷板金を吊り子で固定。 継ぎ目にはコーキングで雨仕舞を強化します。
■ まとめ
軒先唐草板金と本谷板金は、どちらも屋根の寿命を左右する重要な部材です。
適切な位置・重ね代・固定方法を守ることで、雨水の侵入を防ぎ、家全体の耐久性を高めます。
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2025年5月31日 投稿者:小口
