玉村町で今にも瓦が落ちてしまいそう。原因はいったいなんなのか?
群馬県佐波郡玉村町で瓦修理の依頼がありました。今にも瓦が落ちてしまいそうとのことでした。緊急性の高そうな依頼です。さっそく確認していきましょう!
■袖瓦の落下。原因は?
こちらが依頼にあった瓦の該当箇所です。中間から軒先まで崩れてしまっています。かろうじてビスで留まっている状態なので、強風の時期でしたら、もう落ちていたことでしょう。
屋根上から見るとこのような状態になっていました。
袖瓦が止まっている下地の野縁が外れ、このような事態になっていました。
他の袖瓦も確認してみると、崩れる予兆が出ています。
ビスが浮いており、瓦が起き上がっていました。
なぜ、このようなことが起きるのか?
それは瓦の内部に問題があるのと、屋根の形状に原因があります。
まず、袖瓦は野縁という木下地に留まっていますが、捨て水切りという板金が入っていないと、木下地に雨水があたってしまい劣化の進行スピードが上がってしまいます。これは昔と今の施工ガイドラインが違うため、捨て水切りがはいっていない住宅で発生する事案ですね。
そして、一番ひどい箇所は段違い屋根となっており、勾配が緩くなっています。今でこそ2.5寸対応の瓦が出てきましたが、やはり屋根の勾配が緩いと雨仕舞が悪くなってしまうため、この箇所で最初に問題が発生しました。
内容の説明をし、見積書を作成していきたいと思います。
記事投稿者:篠原 2024/07/27