埼玉県深谷市で「パミール」屋根のメンテナンス方法を紹介します。
埼玉県深谷市のお客様から「屋根のメンテナンスについてのご相談」がありました。屋根材が欠けてしまっているとのこと。
日程を調整して、現地に向かいます!
■塗装のメンテナンスができない屋根?
現場について屋根に上ってみると、屋根は「パミール」というスレート屋根材でした。
「パミール」とは1996~2006年の間にかけてニチハさんから製造されたノンアスベストの屋根材です。
なぜノンアスベストかというと、この時期にかけて屋根材へのアスベスト使用が禁止になったからです。アスベストは健康被害でよくニュースに取り上げられていましたが、粘着性を含むため、建材の補強にとても優れていました。
ニチハさんはノンアスベスト屋根材「パミール」を第一号として販売します。環境に考慮し、耐久性も申し分なしとして当時は画期的だと思われていましたが、「耐久性」に大きな問題が発生しました。
【 「パミール」の大きな問題 】
①層間剥離
これはパミールの劣化症状で一番有名かもしれません。軒先がミルフィーユ状にめくれてしまう、剥がれてしまう現象のことです。
このようにボロボロになっています。。
②釘の腐食(ラスパート釘「パミール付属品」)
釘頭が錆びてなくなってしまう現象が多く見受けられます。釘がきかなくなれば、屋根材はズレ落ちてしまいますので、物損事故や人身事故の原因にもつながります。
【 パミール屋根の適切なメンテナンス方法は? 】
①塗装は可能か?
簡潔に申し上げますと塗装は不可となります。塗装工事は塗膜を作ることで耐久性のある建材を保護するのが役目となります。パミール自体に「耐久性がない」ため、塗装してもほんの一時しのぎにしかなりませんので、オススメしていません。
②屋根葺き替えは可能か?
屋根葺き替えは可能です!ただし、既存の屋根材を剝がして、新しく屋根を作るため、費用がかさみます。現状、パミール屋根の保証はない状態なので全額お客様負担になってしまいます。もしくはニチハさん指定の「アルマ」(※一般的なスレート屋根より耐久性は低い)という屋根材でしたら材料代は支給されますが施工費用はお客様もちとなります。
③屋根カバー工法は可能か?
屋根カバー工法は可能です!パミール屋根のメンテナンスに一番最適な工事だと言えます。カバー工法とは既存の屋根材に上に新しい屋根をのせる、「二重構造」となっているのが特徴です。屋根の防水には一時防水の「屋根材」、二次防水の「ルーフィング」があります。既存の屋根材を活かすカバー工法はこの防水層が二重となるので四次防水までできるということになります!
お客様には屋根の状態、屋根の性質をすべて説明して、「屋根カバー工法」「屋根葺き替え」でお見積書を作成することになりました。ここで注意が必要なのがなるべく次回のメンテナンスサイクルが長い高耐久の屋根材を選んであげることです!せっかく、屋根を新しくしたのに、またすぐにメンテナンスではガッカリですからね。
株式会社浦部住総ではあらゆる屋根に対して精通しておりますので、お悩み事・お困り事がありましたらお気軽にお問い合わせください!⇒【無料でお問い合わせ】