群馬県伊勢崎市 屋根葺き替え工事 モニエル瓦撤去
【屋根葺き替え工事】既存のモニエル瓦を撤去しました
今回は、築年数が経過した住宅において、屋根の全面葺き替え工事を実施するにあたり、既存屋根材である「モニエル瓦」の撤去作業を行いました。
モニエル瓦とは、セメントを主原料とし、スラリー層という着色・保護用の塗装が表面に施された瓦です。一見すると陶器瓦のような質感を持ちながら、実際にはセメント系の屋根材で、1970～2000年代にかけて多くの住宅で使用されてきました。しかし、年月が経つにつれて塗膜の劣化が進行し、表面の剥がれや色褪せが目立つようになります。また、モニエル瓦特有の凹凸形状のため雨水が溜まりやすく、放置すると雨漏りの原因にもなりかねません。
今回のお住まいでも、屋根全体に経年劣化が見られ、特にモニエル瓦の表面はスラリー層の劣化により防水性が著しく低下していました。施主様からは、「今後の台風や豪雨に備えて安心できる屋根にしておきたい」というご要望をいただき、既存瓦の撤去を含む全面的な屋根のリフォームをご提案させていただきました。
撤去作業は、慎重かつ丁寧に進める必要があります。
モニエル瓦は非常に重く、また割れやすいため、瓦が飛散しないよう周囲にしっかりと養生を行ったうえで作業をスタート。
瓦を1枚ずつ手作業で外し、瓦桟や下葺き材（ルーフィング）を傷つけないように注意を払いながら進めていきます。長年にわたり屋根を守ってきた瓦には、苔や砂埃が付着していることもあり、足元に十分注意しながらの作業となりました。
撤去が完了すると、屋根の下地が露出します。ここで野地板やルーフィングの状態をしっかりと確認し、必要に応じて下地の補修や強化を行います。葺き替え工事では、この“見えない部分”の確認と処理がとても重要です。見た目が新しくなるだけでなく、構造的にしっかりとした屋根を築くことで、長期間にわたり安心して暮らせる住まいが実現します。
次工程は野地の増し張りになります。
お客様のご希望に沿った軽量で高耐久な金属屋根材を採用予定で、断熱性や遮音性にも配慮した仕上がりを目指しています。
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2025年6月24日 投稿者：小口
