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埼玉県深谷市にて、【屋根塗装】【外壁塗装】【一部雨樋交換】工事を施工する現場です。着工日に足場の組立を行い飛散防止ネットを張ります。
一部に当社の看板シートを張らせていただき、プライドと責任をもって仕事に取り組みます。
今回の現場は屋根・外壁ともに塗装をするので、翌日に高圧洗浄作業をします。一般家庭用の洗浄機と違い、プロの職人が使用する本格的な洗浄機なので、まず水圧に大きな差があります。つまり、エンジンが違うということですね!一般的な物はだいたい電気系統が多いかと思いますが、プロが使う物になると動力がガソリンエンジンになります。なので、長年溜まった汚れや頑固なコケやカビも綺麗に落とすことができるのです。
高圧洗浄後は雨樋交換を先にしておきます。一部、雪害により歪んでしまった所があるので火災保険を使用し保険金で交換することができました。
まず、歪んでいたところの既存雨樋を撤去し金具まで取り外します。
距離が短いのである程度の勾配を取り、新しい樋受け金具を取り付けます。
そこへシビルスケアPC50という角樋をはめ込み、一番端っこには止(とめ)、角には内曲がり、落とし口には集水器を取り付け、一部雨樋交換工事は完了となります。
次にコーキングの工程です。まず、そもそもコーキングではなくシーリングという風に聞いたことがある方もいらっしゃると思います。正確には、隙間や目地への充填のことをシーリングと言うそうなので、今回の工程はシーリングにあたるのですが、コーキングとシーリングはほぼ同義語で、業者やその人その人によって言い方が違ったりしますし、どちらかというとコーキングと言う方が世の中に浸透してるのかなあとも思うので、今回はコーキングで統一したいと思います。まず行うのは縦目地部分の既存コーキング材の撤去です。縦目地に関しては厚みが取れず新しい物に打ち替えるので撤去する必要が出てきます。基本的にはカッターナイフで外壁材に沿って切れ目を入れ、側面にコべり付いた残りカスまでしっかり落とし切ります。
廃材を集めるとこんな量になります。家によってm(メートル)数や目地幅が違うので、使われているコーキングの量も変わってきます。
撤去を終えたらマスキングテープを貼っていきます。サッシ廻りと縦目地対して壁を汚さないようにと、一番の理由はラインを綺麗に真っ直ぐ出す為にです。サッシ廻りは三角形に打つことで十分にコーキングの肉厚がとれるため、打ち替えではなく増し打ちで行います。
マスキングテープを貼ったらコーキングを充填するところにプライマーを塗布します。プライマーを塗らないと密着力が弱く、新しいコーキングを打ってもすぐ剥離することになり兼ねません。コーキングとプライマーは二つで一つと考えます。
ここまでしてようやくコーキングの充填です。コーキングガンに材料を吸い込み、目地やサッシ廻りへ隙間のないようコーキングを打っていきます。
打っていったところから、コーキング用のヘラで綺麗に均していきます。目地幅は一定ではなく、寸法がバラバラなので色んなサイズのヘラを持ち、場合によってはその幅にヘラを切って使うこともあります。外壁材の凹凸にも合わせ材料を均し終えたら、マスキングテープを剥がしてコーキングの工程は終了となります。コーキングをいい加減に行うと、いくらこのあと塗装するといっても時間差で浮いてきてしまう可能性があったり、劣化と共に雨漏りの原因になってしまうこともあるので、コーキングだけに限った話ではないですが、コーキング工事は特に丁寧に行うようにします。
次に屋根塗装についてご紹介したいと思います。まずは下塗りという工程を行うのですが、既存屋根材がスレート屋根(コロニアル)なので、スレート屋根専用下塗り材のファイン浸透シーラー(透明)を塗装します。日本ペイントから出てる下塗り材で、弱溶剤2液形のエポキシ樹脂シーラーとなってます。弱溶剤なので強溶剤に比べて臭いが少ないですが、上塗りに強溶剤塗料を使用できない点だけ注意してください。逆に言うと、水性と弱溶剤塗料は全般使用できる万能下塗り材となってます。
下塗りが不十分だと、いくら良い塗料を使っても本来の耐用年数に期待ができないので、屋根全体に十分な濡れ感が出るまでたっぷり塗り込んでいきます。
妻側の屋根側面まできっちり刷毛で下塗り材を吸わせていきます。
下塗り後でも埋まり切らないような大きなヒビ割れ(クラック)には、コーキング等で補修してから中塗りにはいります。
中塗りから使用した塗料は、同じく日本ペイントのファイン4Fベストという2液形弱溶剤のフッ素塗料です。色はダークグレーを選ばれました。
中塗り後は最終工程の上塗りにはいります。ファイン4Fベストもファイン浸透シーラーと同じくスレート屋根専用塗料で、4フッ化フッ素セラミック変成樹脂塗料という最高級の超高耐久フッ素上塗り材となっています。耐候性も高いため、熱や紫外線による塗膜の劣化を長期にわたり保護します。
太陽光パネルが乗っかっているので、当社では脱着して工事することもできますが、それにもお金がかかるので今回は手の届く範囲で塗装することになりました。下塗り・中塗り・上塗りと、全部で3回塗り終わるとこのようになります。屋根はお家にとって凄く大事な部位になりますし、築もまだ浅いためこれからまだまだ住んでくお家になります。悪くなる前に!できるだけ早めに!お手入れをしておくことで、コストを最小限に抑え塗装なりカバー工法なり工事をすることができます。
屋根が終わり壁にいくかと思いきや、お次は付帯部に取り掛かります。まず初めに塗るのは「軒天井」です。軒天井とは、躯体より外側に出っ張っている屋根の裏面に張られているボードのことで、軒裏と呼んだりすることもあります。軒天井の表面が地面に向かっている形になっているので、年数が経つと湿気を吸い続けだんだんと黒ずんできます。セラマイルド(ツヤ無し)という塗料を2回塗ることで真っ白で綺麗な仕上がりにすることができます。
次に破風板です。破風板とは、屋根側面の雨樋が付いていない板のことを言います。雨樋が付いていない分、劣化が早く割とすぐ剥げてきてしまいますし、破風が綺麗なだけで外観のイメージが良くなります。
同じく破風板とまとめて呼ぶことが多いですが、次は鼻隠しと雨樋です。鼻隠しも破風板も同じ物と思ってもらって大丈夫なのですが、本当は雨樋が付いてる面のことを鼻隠しと言います。
破風板も鼻隠しも雨樋も同じチョコレート色で塗っていくので、鼻隠しを塗る際に雨樋も一緒に塗っていきます。軒天井以外の付帯部にはセラMレタン(ツヤ有り)という塗料を2回塗りで仕上げました。外壁のみならず、こういった付帯部まで綺麗に塗装してこそお家全体が引き締まります。稀ですが、たまに付帯部は塗らず外壁のみというパターンもありますが、かえって塗装していない部分が目立ってしまうので、どうせ足場を組むので塗れる所は一回で塗っておくことをオススメします。
ようやっと外壁の方に移ります。最初は下塗りという工程を行います。既存の外壁材が窯業系のサイディングボードだったのでパーフェクトサーフという下塗り材を使用しました。窯業系サイディングボード改修用下塗り材なので、相性は抜群です!更に、防藻・防カビ性がありながら下地の隠ぺいに優れているので、淡い色から濃い色へはもちろんのこと、濃い色から淡い色への塗り替えにも最適です。つまりカブリが良いということです!そして微弾性塗料でヘヤクラックへの追従性もあるので、窯業系サイディングボードにはもってこいの下塗り材となってます。
下塗り後にでも埋まらないようなクラックはコークボンドで先に補修しておきます。
そして次に中塗りです。どんな場所を塗るにもまずは端っこから攻めていかないとなので、例えば軒天井との取り合いの入隅部分を塗るとしたら、軒天井側を先に養生しておき刷毛で際を塗り込み、その後ローラーを使用し塗装していきます。
中塗りの後は仕上げの上塗りです。中塗り・上塗りに用いた塗料はファインフッソという弱溶剤2液形のフッ素樹脂系塗料です。シリコンは8~13年の耐用年数がありますが、それと比べフッ素は15~20年と期待耐用年数が長いので、どうせやるなら良い物でということでフッ素を選ぶ方も増えています。下塗り・中塗り・上塗りの合計3回塗りで外壁塗装は終了となります。途中途中補修や養生等も絡みましたが、それらも含めて外壁塗装工事の一環となります。綺麗になるのは勿論ですが、塗装工事の一番の目的は防水効果を持たせ家を保護するということです。塗装工事は是非、悪くなる前に検討してあげてください。
外壁の最後に玄関廻りに一部タイル調のサイディングが張られているので、そこだけ下地の柄やデザインを残すことのできる透明なクリヤー塗装で仕上げます。他と同じでこちらもUVプロテクト4Fクリヤーというクリヤーのフッ素塗料を使いました。あまり年数が経ち過ぎてから行うと、透明なので地が見えてしまいあまり綺麗な仕上がりにできない可能性があり、見た目は艶が出て少し光って見えるくらいの変化しかないので、クリヤー塗装をする場合は早めの工事が必要です。
次に最後の付帯部に手を付けていきます。こちらは幕板(帯板)です。外壁より出っ張っているため最後に回しています。外壁が白系なので、真逆の少し暗めの色を入れることによりラインが出てかなりお洒落に仕上げることができます。
それとシャッターボックスです。サッシが茶系なので、それに合わせてチョコレート色で塗ってあげれば違和感なく統一させることが可能です。
最後に土台水切りです。外壁と基礎の間に廻ってる鉄板のことで、その名の通り水を切り外側へ逃がしてくれる役割をしています。一番下端にあるため水を受けやすく錆びて穴が空いてしまう危険性があるので、塗装で防水してあげてそれ以上悪くならないようにします。クリヤー塗装も幕板もシャッターボックスも水切りも全て2回塗りで仕上げています。これにて外装は終わり、残すとこバルコニーのみとなりました。
バルコニーやベランダにはそれぞれ何かしらの防水処理がしてあって、一般住宅の多くにはFRPが使われています。既存の防水材によって施工方法が異なりますが、FRPでそこまで激しく劣化していない場合はトップコート塗布で十分な防水効果をもたらすことができます。先にアセトンで表面の油分を拭き上げ、FRP専用のフローンFRP防水面用プライマーで下塗りし、弾性トップ14を中塗り・上塗りにいれていきます。東日本塗料さんの商品で2液のアクリルウレタン上塗り材となっていて、防水性が高いので防水層の保護に向いている塗料です。トップコートの場合、バルコニー一つに対して工程で言うと4工程かけて施工していますが、正直ここまで手をかけている業者さんは少ないです。バルコニーは雨漏りの多い箇所でもあるので、手間暇かけて無駄なことはないです。
ついでに、室外機のホースに巻かれてるテープがボロボロだったので
新しい物で綺麗に巻き直しておきました。ちょっとした気遣いでお客さんも喜んでくれることでしょう!
これにてFRPバルコニーのトップコートも完了となり全ての工程が終了しました。あとは隅々まで最終確認を行い足場を解体して完工となります。
めちゃくちゃ綺麗になりお洒落になり、とっても喜んでくれたので凄い嬉しかったです。天気の悪い日が続き、中々予定通りに進まなかった点もありましたが、それ以上に本当良くしてくれて頼んで良かったと言ってもらえました!どの現場もこんな風にお互い気持ちよく終われる工事をしたいですね!
工事のきっかけ
当社の口コミ等の評価が良かったのと、担当を気に入ってくださり選んでいただきました。