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シーラーでの防水が雨水を吸い上げてしまい下地材の貫板が劣化してしまっています。
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樹脂材の下地を施工しシーリング材で防水処理を行いました。
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群馬県前橋市で強風により棟板金が飛散してしまいました。
周りに高い建物もなく風当たりが強いです。赤城下ろしがしっかり当たります。早速屋根の状況を見させていただきます。
バルコニーの中に飛散してしまった棟包み板金が保管されていました。パッと見ただけでも下地材の貫板が劣化してしまっているのが分かります。
屋根はカバー工法でリフォームされています。屋根材はガルバリウム鋼板材横暖ルーフです。カバー工事をされている割に貫板の劣化が著しいです。見た所棟包み板金の継ぎ目には内コーキングがされています。釘留めも455mm間隔でされています。普通であれば風では飛ばないような施工にはなっています。
貫板ごと飛んでしまっている部分もあります。ここを見ると原因は明らかです。屋根材と貫板のすき間を埋めるためにシーラーが貼り付けられています。シーラーが雨水を吸い上げてしまい貫板の劣化を早めてしまったものと思われます。部分的な補修ではなく棟板金と棟下地をやり直してあげた方がよろしいかと思われます。
今回は立地も広いため高所作業車での作業を行わさせていただきます。
まずは既存の棟包み板金を撤去します。やはりシーラーを貼り付けている隅棟の貫板の劣化が著しいです。大棟は屋根材と貫板との間にすき間ができないためシーラーは貼ってありません。なので貫板は劣化していません。やはりシーラーが雨水を吸い上げて貫板の劣化を早めていたとみて間違いなさそうです。
既存の貫板もすべて撤去します。新たに貫板を取付するのにお施主様からのご要望で樹脂材での施工を行います。本来であれば通常の貫板にシーリング材での防水処理で問題ないのですが、やはり一度このような事があると不安になってしまうのは当たり前です。
樹枝材タフモックを使用しています。貫板巾を使用しているので下地は通常と同様に65mmのビスで固定します。
屋根材と下地材の間にできるすき間はシーリング材で防水処理を行いました。シーリング材であれば吸い上げることはありません。
棟包み板金の施工です。継ぎ目には内コーキングをしてスクリュー釘で棟板金を固定します。隅棟と大棟がぶつかる三又部は棟板金を加工して納めます。
これで工事完了です。もう安心ですね。
投稿者小口 2023年7月21日
工事のきっかけ
強風により棟板金が飛散してしまったとのお問い合わせをいただきました。