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群馬県高崎市で屋根カバー工法工事をやる事になりました。既存屋根は寄棟のコロニアル(スレート瓦)です。きっかけは訪問販売業者さんが突然来て、屋根工事した方が良いですよと言われ考えだしたそうなんですが、そこの業者さんは屋根には上らず、下から見て判断したみたいで、実際屋根に上って確認してみたら数年前に塗装してあるような状態でした。数年前に塗ってあるにも関わらず塗装、あるいはカバー工法を半ば強引に進められたそうで、その工事が本当に必要で適正なのか、見て判断して欲しいとの事でした。それと、その訪問販売業者さんの見積りがだいぶ高いらしく、出来るだけ安く見積もって欲しいとのご要望を受けました。出来るだけ安くして欲しいのは誰でも一緒なのでこちら側としては極力、歩み寄る努力を精一杯するだけです。
表面上は塗装したばかりなので綺麗なんですが、屋根材の反り上がりは確かに目立っていました。そのせいか、タスペーサーや縁切りはしてありませんでした。ただ、今既にこれだけ反り上がってしまっている物を塗装したところで元に戻る訳ではないので、塗装をするという選択肢はまずないです。次にカバー工法ですが、やらないよりはもちろんやった方が良いに決まってます。高耐久性の新しい金属屋根材を被せる訳ですからね。ただ、絶対に今すぐやる必要性はありません。ヒビ割れや欠けているようなところはなかったですし、まで塗膜が生きているので防水も出来ています。なので自社施工で出来る屋根工事専門家の弊社としては、カバー工法でお見積りすれば間違いなくどこよりも安く工事する事ができます。下手したら他社さんの塗装金額とそんなに変わらない値段でカバーが出来るかもしれません。なので、一応お見積りをお出ししますが、決して今すぐにやらないといけない工事ではないので、焦らず考えて、その時が来たら真剣に悩めばいいと思いますよ~なんて、お話してたらさっそくご依頼くださいました。日程の段取りと、ご近所の挨拶廻りを済ませ、いざ工事スタートです!
着工日には仮設足場の組立を行い、屋根工事は次の日からです。まず行うのは、既存雪止め金具の撤去です。延長コードで電気を引っ張り、コロニアル先端のツラにサンダーで切れ目を入れ、もぎ取っていきます。撤去した雪止め金具は風で飛んでいかないようにすぐ土のう袋に入れておきます。※この時、既存屋根を傷付けないように注意します。
千鳥に色が変わってるところが雪止め金具が付いていた場所です。全て撤去し終わりました!
次に既存棟板金の撤去です。バールやハンマーで釘を抜き、ジョイントにはコーキングが打ってあるので力強く剥がしていきます。その下には木材の貫板が下地としてあったので、それも剥がして撤去していきます。すみません・・・棟板金撤去後の写真を撮り忘れました。ただ、何事もなく無事撤去を終えたので次回は下葺きの工程に移ります。※既存の雪止め金具と棟板金はこの後処分するので適当な扱いです。
下葺きとは、屋根材本体の下に張る防水シートの事で、その防水シートの事をルーフィングとも言います。※既存屋根がシングル材等であれば大きめのタッカーで通常通り張る事が出来るのですが、今回のようなコロニアルの場合、普通にタッカーで留めてもしっかり固定されないので、板金の切れっぱしを間に噛ませ、釘打ち機を使って留めていきます。
最低、縦300㎜・横200㎜以上の重ねしろをとり、棟部分は三重に重ね、屋根全体に張り終えるとこのようになります。建築防水材料総合メーカーの日新工業さんから出ている改質アスファルトルーフィングカッパ23という下葺き材を使用しました。カッパ23は改質アスファルトの効果により、釘穴をしっかりシールしてくれて雨水の侵入を防げる高耐久のルーフィングとなってます。
下葺き後は大棟・隅棟共に棟芯の墨を出しておきます。この墨が、最後棟包み板金を被せる際の目安になり、本体葺きも、この芯墨までで止めておく事が出来ます。
墨出し後は役物の取り付けに掛かります。寄棟造りでケラバがないので唐草のみの取り付けになります。
唐草の取り付けが終わったら屋根本体を葺いていきます。使用しているのはガルバリウム鋼板の一つである横暖ルーフsのグリーンです。横暖ルーフsは超高耐久性の金属屋根材で、屋根カバー工法工事の際には良く使います。本体の裏面には断熱材がくっ付いているので断熱性が大幅にアップしますし、カバーする事により遮音性も上がります。軒先(下)から棟(上)目掛けて葺き
屋根の形状が寄棟造りなので、隅棟廻りは全て加工が必要になります。その分、半端が出るので普段より多くの材料を使う事になります。ジョイントから隅棟までの寸法を上下で測り、板金鋏を使って棟成りになるよう斜めにカットします。
平場が終わったら換気棟2Pを取り付ける為に大棟最頂部に ・流れ幅=棟芯から30㎜ ・横幅=1820㎜の穴を丸鋸で開けます。※換気棟は大棟にしか取り付け出来ません。
その開口部に合わせ換気棟2Pをパッキン付きビスで固定します。熱気というのは上へ上へ行く傾向があり、夏場の屋根裏はサウナのような室温になります。換気棟を取り付け、屋根裏を自然換気させる事で、2階にいても快適に過ごす事ができ、エアコンの節約にも繋がるので良い事しかありません。内側から外側へ熱気を逃がす事は出来ますが、換気棟は複雑な構造により外から中への雨水の侵入は出来ないようになってるので、雨漏れの心配もありません。※ ・1Pが910㎜・2Pが1820㎜
換気棟の取り付けが終わったら、その他の棟全部に貫板を取り付けます。芯墨から寸法を測り、棟包み板金を被せた時にツラが合うようにします。少しでも腐らないように防腐剤を塗ってあるので若干ピンクがかってます。
寄棟造り屋根の場合、隅棟部の貫板と屋根材の隙間にコーキングを打ち、棟包み板金の重なり部にもコーキングを打って補強します。
棟板金を被せ終わったら屋根施工完了になります。最後に隅々まで細かく点検し、足場をバラしたら屋根カバー工法工事が完全に終了になります。超高耐久の横暖ルーフsを使ってるので今後も安心して暮らせますし、グリーンにした事で明るいお家に生まれ変わりました。工事して終わりではなく、10年の保証期間内ですがアフターメンテナンスが始まります。長いお付き合いになるので良い工事ができて良かったです。
工事のきっかけ
訪問販売業者さんが来て考え出したそうですが値段が高く、弊社がお見積りを出し任せていただく事になりました。