Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /home/leadsv/urabejyuusou.co.jp/public_html/wp-content/themes/urabejyuusou/single-example.php on line 112
沼田市で【屋根カバー工法】【外壁塗装】【雨樋交換】工事を行った現場です。セキスイハウスさんで建てたお家で、年数的にリフォームの提案があったそうですが、見積りに折り合いが付かず弊社で工事をやらせていただく事となりました。着工日には足場の組立をしまして、翌日に既存雨樋の撤去に来ました。雨樋交換をする時の足場は、屋根工事や外壁工事のように普段通り組んでしまうと、足場の縦軸が雨樋に近すぎて工具が使えなくなり、撤去するのに相当苦労する事になるので最低300㎜は離して組むように注意します。
写真を見てもらうと分かる通り、軒樋でほとんど破風板が隠れてしまってる状態で、どちらにせよ雨樋は交換しますし破風板は塗装するので、高圧洗浄の前に撤去する事にしました。そうする事で破風板をしっかりと洗浄できますし、塗装の際にだいぶ塗りやすくなります。
軒樋を外すと、軒樋を支えていた樋受け金具という部材が出てきます。雨樋交換は、この樋受け金具も全て新しい物に取り変えるのでこちらも全て取り外していきます。
金具まで撤去すると、このように破風板がむき出しになるので、最初と比べてかなり施工しやすくなったのが分かるかと思います。
竪樋も同じです。竪樋の場合、外壁に直接金具が付いてる事が多いので、やはりこちらも外しておく事で壁を塗る際の作業効率が格段にアップします。
雨樋の撤去作業は、ただ何も考えず解体してるのではなく、この後取り付けを行うのに材料を拾って発注しなくてはならないので、各部材のm数や個数を計算しながら行っています。
翌日、高圧洗浄をしましたので、本日から塗装作業に取り掛かります。まず塗装をする前に【養生】という工程を行います。窓ガラスや床、玄関ドアなどの塗らない箇所、ペンキが付いてはいけない箇所を塞いでく作業になります。塗装工事において養生はとても重要な作業になり、一番大事な工程と言っても過言ではありません。
ベランダや犬走りなどの、お客様が歩くような場所には【ノンスリップシート】を敷いて滑らないように配慮してあります。
養生が完全に終わったら、いよいよ塗装作業に移ります。こちら軒天井の1回目の塗装です。付帯部関係は基本2回塗りで仕上げてるので、下塗りと上塗りの工程のみになります。傷み具合によっては3回塗る事もあります。
軒天井に使用した塗料は関西ペイントさんの【アレスセラマイルド】です。ヤニ・シミ・アク止め効果があり、防藻・防カビ性を兼ね備えています。
こちらは外壁の1回目の塗装です。壁は付帯部と違い、通常から下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りで仕上げています。
外壁の下塗りに使用した塗料は日本ペイントさんの【ファインパーフェクトシーラー】のホワイトです。値段こそ高いものの、あらゆる素材に対応可能な高機能シーラーとなってます。
翌日です。軒天井への上塗りをしました。これで二回塗りになるので軒天井は完成となります。
こちらは二回目の外壁塗装風景になります。下塗りの後は中塗りという工程になるのですが、中塗りからは、お客さんが選んだ色付けと塗装膜への厚みを付けるように塗装していきます。ネタを均等に配り、ムラの無いよう十字を描くように綺麗にローラーで塗り込みます。
中塗り・上塗りで使うのは日本ペイントさんのファインフッソでND-218という標準色です。ファインフッソは、シリコンやラジカル塗料よりもグレードが高く、弱溶剤の2液形で高耐候性、弾性仕様、防藻・防カビ性、低汚染性、浸透性に優れ作業性も抜群な最高級フッ素樹脂塗料となってます。立地条件によって差はありますが、ファインフッソは耐用年数15年~20年と言われてるので、長持ちさせたい方は是非ファインフッソでの塗装をオススメします。
次にこちら2回目の破風板塗装です。(1回目の塗装の様子は撮り忘れました)写真で言うと、奥から手前に向かって塗っていってるのですが、ローラーより奥と手前ではツヤの出方が違うのが分かるかと思います。
次は1回目の幕板塗装です。ダメ込みを先に刷毛で拾っておき
残りをローラーで塗っていきます。
乾いたら2回目を塗っていきます。やはり、ツヤがしっかり出てきてはっきりとした色合いになるので1回塗りとは仕上がり方が違います。元々、幕板は違う色で塗る予定だったのですが、付帯部を全て黒で統一した方がまとまりがあって良いという話になり、黒で塗る事になりました。その分の材料は余ってしまいますが、お客さんの為にも納得いく仕上がりにしたいですね。
そして最後の付帯部シャッターBOXです。シャッターが巻き込み式の場合、塗れなくはないんですが中の波波部分を塗ってしまうと、かえって傷付いて汚く見えてしまう事があるのでBOX部分だけ塗るようにしました。
同じようにしっかり2回塗りで仕上げて反射するほどピッカピカになりました。
外壁もラストの上塗りに取り掛かりました。弊社自慢の腕の良い職人が塗っているので外壁が綺麗に蘇りました。
外壁の方が全て完了したら屋根の施工に取り掛かります。屋根の方は塗装ではなくカバー工法を行うのですが、カバー工法の着工時にまず行うのは既存役物の取り外しです。雪止め金具が付いてる場合は雪止め金具も取り外します。既存のタイプによって撤去方法が異なりますが、今回はサンダーを使わずインパクトだけで外す事ができたので簡単に撤去する事ができました。
次に撤去するのは棟板金です。今回の現場は換気棟が付いていて、建物が木造ではないので外すのに一苦労でした。この後、金属屋根材を葺くんですが取り付けにもかなり時間がかかりそうです。
既存の雪止め金具と棟板金の撤去が終わったら下葺きをします。二次防水といって、屋根材本体の下に敷く防水シート張りの事です。屋根材本体が一次防水となります。アスファルトシングルには新築時同様にタッカーで留められるのですが、コロニアルにカバー工法する場合、タッカーだと効かないので、板金を細かく切ってその上から釘で留めていきます。谷や棟周りは平場より多く重ね幅をとり、防水性を高め雨漏りを防いでおきます。
屋根全面に下葺きが終わるとこのような状態になります。屋根の着工日には役物を外すので必ず下葺きまではやっておかないといけません。使用した下葺き材はゴムアスファルトルーフィングです。略してゴムアスと呼ぶ事が多いですが、正式には改質アスファルトルーフィングと言います。
下葺き後には唐草板金を取り付けてから屋根材本体を葺き始めます。躯体のちょうど真上に来るように新しく雪止め金具を設置するので忘れないようにします。
こちらは隅棟と本谷も絡んでいて一番時間のかかる施工が難しい箇所です。本谷板金は雨の通り道になっていて釘やビスを打つと漏水する恐れがあるので絶対に打たないようにします。
屋根材本体はガルバリウム鋼板という金属屋根材を使用していますが、ガルバリウム鋼板には沢山の種類があり、今回使用したのは横暖ルーフSという超高耐久屋根材です。軽量で施工性も良いのでカバー工法には最適な屋根材となってます。
屋根の形状が寄棟なので隅棟絡みは全て加工し、最後の大棟にぶつかる所は切り物になるのでインパクトドライバーに取り付けられる板金鋏、ターボシャーHDという工具でカットします。
大棟には換気棟2Pを取り付けるので開口部を造り、棟全体に棟包み板金の下地となる貫板を芯から左右に打ちつけます。
そこへ棟包み板金を被せコーキング処理し、タッチアップしたら屋根のカバー工法は完了になります。色はブラウンを使い、ガルバリウム鋼板ならではの落ち着きのある美しい仕上がりになりました。外壁が終わり屋根も終わり、残すとこ雨樋の設置だけになりました。
まずは横方向です。破風板に水の流れの勾配をチョークラインで墨出しして、そこに軒樋を支える為の樋受け金具を500㎜ピッチで取り付けていきます。
一つの樋受け金具に対して二本のビスで固定していきます。
たて方向は910㎜ピッチで壁に対して垂直に樋受け金具を設置します。同じ樋受け金具でも、軒樋と竪樋に使用する物は異なるので注意してください。
金具の設置が出来たら、そこへ軒樋本体を通していきます。今回新設したのはシビルスケアPC50という雨樋です。パナソニック製の角樋で色はしんちゃを選ばれました。ジョイントには継手という部材を使い、雨樋用の速乾接着剤でくっ付けてあるので取れる心配はありません。
水上側には止をし、水下側には集水器を取り付けます。屋根からの雨水は軒樋を通り、この集水器に集まるようになっていて、集水器からエルボを通り竪樋へと流れていきます。
竪樋を通り最後に排出される仕組みになっています。雨樋がないと雨音がうるさいですし、自然に排出されないので建物に悪影響を及ぼしますし、一般地域での雨樋はお家の水循環にとって、とっても大事な役割を果たしています。
足場を解体し、これにて全ての工事が終了致しました。綺麗になり、段取りもスムーズにいき、事故もなく無事終える事が出来たので良かったです。これで関係が終わるのではなく、今後も長いお付き合いが出来るようにアフターメンテナンス等もしっかり行っていきたいと思います。
工事のきっかけ
セキスイハウスさんで建てたお家で、時期的にという事で総リフォームの見積りをもらったそうなんですが、折り合わなく弊社にご依頼いただきました。