藤岡市|玄関庇一部のルーフィング、桟木(さんぎ)交換
前回の続きからになります。
左側の隙間があった所を下から見た写真になります。このように上からでは全く見えなくなりますが下からだと丸見えです。これも家の仕組みを理解し経験がないと分からない事ですよね。
あそこで何も考えず一面全部にただ野地板を張っていたら下から見た時に仕上がりが悪くなっていたでしょう。
軒天上OK!野地板も隙間なく張り終えたら次はルーフィング張りです。
屋根を構築する上でとても大事な部分になります。
いわゆる防水の為のシートになるので隙間があったり破れていたりしたら大変な事になります。庇(ひさし)一部の狭い箇所ではありますがしっかり重ねもとり、ふんだんに使っていきます。
ルーフィングを張り終えたら次に瓦を引っ掛ける為の桟木(さんぎ)をビスで留めていきます。
今回のお家の瓦は和形の瓦なのでその瓦に合わせ235㎜ピッチで桟木を留めていきます。私たち屋根やは7寸8分5厘なんて言い方をしたりします。中々そういう業界にいないとちょっと難しい言葉ですよね。
瓦の種類によって桟木を留める幅も変わってくるので経験と知識がないと間違ってしまい、瓦がちゃんと積めません。大人になっても毎日、勉強の日々ですね。
桟木を留め終えたら瓦を桟木に引っ掛け瓦同士を一枚一枚かませるように積んでいきます。
全て積み終えると奥にほっとんど見えないですが小さな漆喰小壁の隙間があるんです。かなり狭くおそらくここを気にして見るお客様はいないと思われますが、こういう所こそきっちりやるのがプロです。
最後まで綺麗に漆喰を塗ったら完成です。
とても良い仕事をした気分になり、お客様にも満足していただきお互いに気持ちよく工事を終える事ができました。