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「屋根カバー工法」で「ガルバリウム鋼板横暖ルーフ」へ重ね葺きします。
おなじみのカバー工法は屋根リフォームの定番ですね!
屋根はコロニアル材で、屋根勾配は4寸勾配となります。屋根の形状は寄棟系の谷が一本ケラバが二本です。切寄谷一なんて言い方をする屋根形状です。
谷の出口とケラバの出口が一緒になっているのですが、谷の始まりが棟まで伸びているので施工としてはそこまで苦にはならないですね。
大棟には換気棟が入っています。コロニアル材の上に藻などが生えていないので、歩く分にも危険性は低くまだいいですね。ひび割れなども見受けられないので棟包み板金を撤去・解体するのにもそこまで危険はありません。藻が生えてしまっていると滑りやすくなりますし、ひび割れがあると乗った時に割れてしまいズルっと滑ってしまったりと危険性が上がります。
屋根カバー工法は既存の屋根材を剥がさずに、新しい屋根をのせる工法なのでリフォームに最適です!
コロニアル材の上に下葺き材を葺きます。ルーフィングと呼ばれるものです(改質アスファルトルーフィングを標準仕様)。ルーフィングをするのに段差ができていると施工ができないので隅棟と大棟の棟包み板金と棟包み版院の下地の貫板を全て撤去します。
使用している下葺き材は日新工業さんの「カッパ23ゴムアスルーフィング」です。
谷部分の写真です。下葺きをする前に捨て貼りをします。谷部分は写真のように左右から交互に重ねていくのですがどうしてもすき間ができてしまいます。その時に侵入した雨水が捨て貼りを通って抜けていくという仕組みです。屋根が仕上がってしまえば侵入する事はほぼありません。
下葺き材はカットした板金を下地にして釘打ち機で板金ごと一緒に留めることでゴムアスルーフィングが固定していきます。下端は多めに留めないと風などで剝がれてしまうので要注意です。
隅棟部分も左右から交互に重なります。
隅棟の芯より重なりのルーフィングが伸びていないと風が強い雨などでルーフィングの中に雨水が差し込んでしまうことがあるのでしっかり重ねないといけません。隅棟部分は引っ張りながら隅棟に近いところを留めてあげると隅棟の芯がきれいに出せるので隅棟の棟をとる時に作業が楽になります。
「ガルバリウム鋼板横暖ルーフ」へ葺き替えをするのに下葺きが終わったら板金を取り付けします。軒先には唐草水切り板金をビスで固定します。唐草水切りとはガルバリウム鋼板やジンカリウム鋼板の屋根材を平葺きする際に使用される水切り板金です。T字になっていて屋根材をひっかけられるようになっています。コロニアルやシングルや瓦の時はへの字の形状の水切り板金を使用します。
出隅部分は芯に合わせて加工します。
谷部分には本谷板金を取り付けます。ケラバと谷の出口が一緒になっているので本谷板金を加工しての取り付けです。軒先は本谷板金を唐草水切りに巻いて屋根材を平葺きするときに一緒になっているので咬ませられるようにします。ケラバの部分はケラバのなりにカットし25mmほど立ち上げをします。本谷板金の上にケラバ水切り板金を取り付けするのですが、雨水が差し込んでも立ち上げ部分で雨水が止まり谷の出口へ流れるようにするための立ち上げです。谷の芯部分も雨水が雨樋の裏に回らないように25mm立ち上げを作り雨水が雨樋に落ちるように加工します。
本谷板金の際に25mmのシーラーを貼りつけます。雨水が差し込んだ時にルーフィングの方までいかないようにしているんですね。本谷板金自体にも水返しがあるのですが二重で防止するためにシーラーを貼ります。
ケラバと谷の出口が一緒になっているのでケラバ水切り板金も加工して取り付けします。本谷板金の芯までケラバ水切り板金を伸ばして本谷板金の芯に沿って加工します。板金の加工は出来ている形を見ると簡単そうに見えますが素人では加工は難しいです。熟練の技が光ります。
ケラバ水切り板金の通りも重要です。真っすぐに付いていないと下から見た時にヨタヨタして見えてしまうのできっちりと真っすぐに通します。ケラバ水切り板金の重なりは50mmほど被せます。ただ重ねるだけだと風災で飛んでしまうこともあるので下のケラバ水切り板金を50mmカットし上のケラバ水切り板金を咬ませて取り付けします。咬ませることで強度が出るので簡単には飛ばされません。
ケラバ板金を重箱加工して唐草水切りとケラバ水切り板金の水切り部分を面にして取り付けします。
こちらも通りをしっかりと真っすぐにして取り付け板金の取り付けが完了です。
谷部分の平葺き作業です。ケラバと谷の出口が一緒になっているので一段目の施工が少し面倒くさくなります。軒先に唐草水切り板金が付いておらず咬ませられる所がありません。それでもどこかには咬ませなくては風などでバタついてしまいますよね?なのでケラバ水切り板金の水切り部分に咬ませます。本谷板金に少し立ち上がっている部分に合わせてガルバリウム鋼板を加工するのですが一段目はケラバの水切りのなりから立ち上がり部分までは水切りの形通りに加工して水切り板金につかみ込み固定します。二段目からは通常の施工になるので咬ませながら施工していきます。そうすると一段目も水切り部分に咬んでいるので唐草水切り板金に咬んでいる状態と同じになります。
二段目以降は通常の平葺きです。印に合わせながら屋根材をカットし切り口が外に出ると見た目が悪いので切り口を内側に折り込み切り口を隠します。そうすると写真のようにきれいになります。谷部分の加工は職人の腕の見せ所ですね。
谷部を両面平葺きするとこんな感じです。とてもきれいな仕上がりですね。
屋根材は41mmのビスで固定します。41mmであれば下のコロニアル材を貫き野地板にビスがききます。
葺き上がりです。新しい屋根材を上張りするので仕上がれば屋根は新築と同じ状態になります。またカバー工法は二重構造なので、雨漏りのリスクも下がります!
塗装をすると10年間隔での塗装が必要になってきますが、「屋根カバー工法」「屋根葺き替え」のリフォームをしてしまえば定期的なメンテナンスサイクルが長くなります。塗装しても屋根材のひび割れがなくなることはありませんよね?塗装の方が値段は安価かもしれませんがメンテナンスと屋根材の劣化を考えた時にはたしてどっちがお得か・・・とも思います。
換気棟の取り付けです。屋根材を葺き切る前に換気棟用の水切り板金を取り付けします。
既存屋根に換気棟が取り付いていたので下葺き材をカットすればもともと開口されていたので通気はとれます。
換気棟を取り付けます。換気棟の山になっている部分を大棟の芯に合わせて換気棟用のパッキンビスで所定の位置にビス締めします。
換気棟の取り付け完了です。次はいよいよ仕上げ工程です。
まずは棟包み板金を固定するための下地として貫板を隅棟と大棟に65mmのビスで固定します。
このままだと屋根材と貫板の間にすき間ができてしまっていますね。これだと雨水が侵入しゆくゆくは雨漏れに直結してしまいます。
なので屋根材と貫板をゴムアスコーキングを使用してすき間を埋めていきます。ゴムアスコーキングは非常に耐候性に優れています。
棟包み板金の施工にはいります。棟包み板金を剣先加工して隅棟の芯に合わせて固定します。棟包み板金の横に釘で下地の貫板に固定します。
棟包み板金同士の重なり部分には内コーキングをして50mmほど咬ませてかぶせていきます。内コーキンと咬ませでしっかりと固定されますね。
棟包み板金の施工が完了して屋根カバー工法での屋根リフォーム工事が完了です。とてもきれいな仕上がりですね。
工事のきっかけ
コロニアル材の経年劣化による破損が見受けられるとの事でお問い合わせをいただきました。