本庄市で棟取り直し工事。なんばん漆喰。
棟ロックの取り付けが全て完了したら下地となる野縁を棟ロックに通します。野縁を通したときに中途半端な所で終わってしまうのは棟ロックの受け金具の芯でカットしそこからまた野縁を通します。野縁の始まりと終わりがちゃんと棟ロックに乗っかっていないと棟ロックの意味がありません。
野縁は釘で両側と全ての棟ロックに固定します。これで野縁がズレることはありません。
漆喰はなんばんを使用して施工します。なんばんは硬化剤として消石灰、骨材として炭酸カルシウムと砂、顔料としてカーボンが使用されています。他にも繊維、防水材、硬化遅延剤、不凍液などが含まれている強度と耐久性の高い漆喰です。
なんばんを施工するのに瓦鏝と呼ばれる道具を使用します。するめの形状に似ていることからするめとも呼ばれています。瓦鏝で適量のなんばんを取り棟部分に置いていきます。天気が良いとすぐに乾いてしまい固まってしまうので固まる前に瓦鏝でなすりながらならして雨水が侵入しないように瓦に密着させます。
ならしたら表面を仕上げます。表面をきれいに仕上げるには熟練された技が必要です。熟練者とそうでない人とでは倍以上スピードの差がでます。
なんばん漆喰が終わったら棟瓦を納めます。棟瓦は65mmのパッキン付きのビスで固定します。すべての棟瓦のビス締めができたら施工完了です。
きれいな仕上がりですね。これで地震がきても安心ですね。