群馬の瓦専門家が教える、瓦屋根のメンテナンス一覧表!
群馬県藤岡市の瓦屋根専門業者の浦部住総です!
瓦屋根自体の紹介はいくつかさせていただきましたが、では「瓦屋根のメンテナンス方法って何があるんだろう?いくらぐらい?」というお客様の疑問にお答えしていきたいと思います!
こちらの瓦記事もご参考に!
・「瓦のことならお任せください!群馬の瓦業者といったら浦部住総!」
それでは瓦屋根のメンテナンス内容を見ていきましょう!
■瓦屋根のメンテナンス方法
1.漆喰工事
1-A.漆喰の詰め直し工事
既存の劣化した漆喰を取り除き、新たに漆喰を詰め直す工事となります。
昔のお家の場合、漆喰が劣化すると既存の葺き土が剥き出しになってしまいます。今のガイドラインではすべて漆喰で施工しているから剥がれるということはあまりないですが、昔の工法ですと葺き土の上に漆喰をなすっているだけなので剥がれてしまうということですね。
1-B.鬼廻り漆喰工事
鬼廻りの漆喰を補強する工事となります。
漆喰は鬼廻りの方が通常の漆喰より早めに劣化してしまいます。漆喰が剥がれてしまうと雨水が差し込んで内部から劣化していってしまうので、漆喰で補強したり、コーキング等で雨仕舞処理をする必要があります。
2.棟、袖瓦工事
2-A.棟の取り直し工事
棟瓦(積んでいないもの)を木下地から新しくする工事となります。
先程説明した通り、昔のお家は耐震補強が現行のガイドラインに達していないため、地震に弱い状態となっています。そのため、既存の棟を解体し、棟金具(耐震補強材)と棟下地から交換していく工事となりますね。
2-B.棟の積み直し工事
熨斗(のし)の上に棟が積んでいる瓦を積み直す工事となります。
3辺積、5辺積、9辺積など高さは様々で、年数が経過するとともに棟がズレていきます。3/11の震災のさいには、崩れてしまう棟瓦が多数ありました。
棟の積み直し工事は耐震補強もしながら、すべて漆喰で施工することで強固な棟にすることができます。
3-B.袖瓦取り直し工事
袖瓦はケラバ部分(説明が難しいので、写真を見ていただければ、なんとなくこの部分かとわかるかと思います)の瓦を下地から施工して修理する工事となります。
袖瓦が倒れてしまう原因のほとんどが雨水が木下地にあたってしまい、下地の腐食が引き起こすものです。なので、2枚目の写真のように木下地に捨て水切りを入れることで、下地の保護をして袖瓦を取り直していきます。
3.瓦平部分工事
3-A.屋根葺き戻し工事
瓦下のルーフィング(屋根の防水シート)を部分的に新しくすることで雨漏りを修理する工事となります。
瓦屋根の雨漏りを起こす原因のほとんどは、ルーフィングの劣化によるものがほとんどです。ルーフィングは雨漏りを防ぐ最後の砦なので、これが破けてしまうと雨漏りに繋がってしまいます。
天窓(トップライト)や谷板金廻りも雨漏り被害が非常に多いので、葺き戻しというメンテナンスが多いですね!
3-B.屋根葺き替え工事
既存の屋根材を剥がし、新しい屋根材にする工事となります。
瓦から金属屋根材などに模様替えするときの最大の目的は「屋根の軽量化」「屋根全体の下地メンテナンス」となります。瓦はどうしても他の屋根材と比べて重量がありますので、躯体に対して負担が掛かってしまいます。もちろん、瓦から瓦へ葺き替えすることもありますので、お客様のお好みとなりますね♪
■瓦屋根のメンテナンス費用
これで瓦屋根に必要なメンテナンス内容は把握できましたね。それでは、これらのメンテナンス費用がいったいどの程度なのかを調べていきましょう!
【漆喰工事】
漆喰上塗り工事(両面) | m | 3,000~4,000円 |
漆喰詰め直し工事(両面) | m | 5,000~6,000円 |
鬼廻り漆喰工事 | ヶ所 | 5,000~8,000円 |
【棟、袖瓦工事】
棟取り直し工事 | m | 5,000~7,000円 |
3辺棟積み直し工事 | m | 8,000~10,000円 |
5辺棟積み直し工事 | m | 12,000~15,000円 |
9辺棟積み直し工事 | m | 20,000~23,000円 |
袖瓦取り直し工事 | m | 6,000~8,000円 |
※ラバーロックしている場合、割高となります。
【瓦平部分工事】
屋根葺き戻し工事 | ㎡ | 6,500~8,000円 |
屋根葺き替え工事 | ㎡ | 13,000~15,000円 |
※屋根葺き替え工事、横暖ルーフSでの場合の参考単価となります。
※ラバーロックしている場合、割高となります。
上記のような費用が導き出されました!これはあくまでも工事のみの参考単価となりますので、足場工事代や諸経費等は含まれていないことに留意してください。(2025年1月での単価)
全体的な工事費用はわかっても、部分的なメンテナンスの場合はいくらかかるのかわかりづらいですので、これで一目瞭然ですね!
瓦自体は100年もつと言われている屋根材です。ただ、瓦の下の屋根下地材はメンテナンスが必要となってきますので、10~15年ごとで一度瓦の点検やメンテナンスを検討してみてください!
瓦屋根のことなら群馬県藤岡市の浦部住総にお任せください!
記事投稿者:篠原 2025/1/21