屋根カバー工法工事の費用と耐久性、施工の流れについて
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【屋根カバー工法の基礎知識】
屋根カバー工法とは、今のお家の屋根材がコロニアル(スレート)、アスファルトシングル、瓦棒葺き屋根だった場合に施工可能な屋根の改修工事になります。他にもいくつかカバー工法出来る屋根材はありますが、今回は戸建て住宅を対象にした内容ですので、主に戸建て住宅で使われる事の多いこの3種類を例として挙げています。
屋根カバー工法のメリットとして、今の屋根を剥がさずに新しい屋根材を被せますので、工事期間の短縮、既存屋根材の撤去・処分などの費用を抑える事ができます。また、断熱材と一体型になっている屋根材を使う事がほとんどですので、雨音を抑えると共に断熱効果を高める事が出来ます。
また、デメリットとしては、単純に屋根がその分重くなりますので建物にかかる荷重が増えます。上の方が重ければ重いほど、比例して建物の揺れ幅も大きくなりますので、耐震性についてはカバー工法する前と比べたら劣る部分があるでしょう。
ただ、カバー工法に使う屋根材は非常に軽く作られています。カットサンプルでも良いので手に取ってもらうと分かりますが、ビックリするくらい軽いので、そこまで心配する必要はないかと思います。
屋根カバー工法の耐久性
皆さん気になるのは、カバー工法したところでどのくらい持つのか?だと思います。それなりにまとまった費用をかけて工事を行う訳ですから、すぐ劣化してまたメンテナンスをするようでは必要性を感じません。
新たに被せる屋根材の種類にもよりますが、一般的な金属屋根材をカバーすると仮定した場合、25年~35年の耐久年数に期待できます。物によっては30年~50年の耐久年数を誇る物もありますので、予算と相談しながらお選びになって下さい。
主に屋根カバー工法で使用する金属屋根材は、ガルバリウム鋼板(GL)とエスジーエル鋼板(SGL)が多いですが、鋼板に石粒をコーティングしたジンカリウム鋼板を使う事も増えてきました。
屋根カバー工法は板金工事になりますので、屋根屋さんは屋根屋さんでも瓦のみを扱う屋根屋さんだと施工出来ません。屋根屋ではなく板金屋という職種もありますが、板金屋さんこそこの道のプロになります。弊社は板金工事と瓦工事どちらも出来る屋根屋ですので、屋根工事全般については安心してお任せください。
屋根カバー工法にかかる費用
工事費用というところも、お客様にとっては非常に重要なところです。もちろん、塗装工事などと比べたら高くはなりますが、費用対効果が違いますので、簡単な例を一つご紹介します。
屋根カバー工法 例: (屋根平米数 100㎡(※仮) × 約5,000円) + (役物板金 約150,000円) + (廃材処分費 約50,000円) + (足場代 約200,000円) = 合計 約900,000円 と、なります。
築年数が古く、屋根下地があまりにも劣化している場合は、野地板の増し張りを行う事もありますので、その場合は (屋根平米数 100㎡(※仮) × 約3,000円) = 約300,000円 が加算されます。
屋根塗装 例: (屋根平米数 100㎡(※仮) × 約2,500円) + (足場代 約200,000円) = 合計 約450,000円 10年前後の耐久性を持つ塗料を使い屋根塗装を行った場合、このような金額になります。
このように塗装工事と比べると、屋根カバー工法をした方が長い目で見るとコスパが良いのが一目瞭然です。
ただ、家によって大きさや形や勾配が違いますから、もちろん金額もそれによって左右されます。特に屋根工事は形に大きく影響されます。簡単な切妻と谷がいくつもある寄棟の屋根では倍の人件費がかかる事は珍しくありません。急勾配なら尚更です。そういった際には単価が大きく変動する事もありますので、そこはご了承ください。また、近年では物価の高騰もありなにかと材料単価が爆上りしています。屋根材本体からビス一つとっても値段が上がっていますので、今後の金額がどうなることやら不安ではありますが、屋根カバー工法自体の需要はドンドン増えていますので、少しでも落ち着いてくれると良いですね。
屋根カバー工法の施工手順
①不要な役物板金を撤去します。 ※差し棟の場合はそのままで大丈夫です。
②防水シート(ルーフィング)を張ります。 ※張らずに施工も可能です。
③先に必要な役物板金を取り付けます。 ※写真は軒先と本谷
④屋根材本体を葺きます。 ※雪止めを付ける場合は桁の上に付けます。
⑤仕上げの役物板金を取り付けます。 ※下屋根は仕上げ方法に多少違いがあります。
ざっくりですが、屋根カバー工法はこのような流れで行っています。一般的な戸建て住宅であれば、足場の組立から解体まで1週間もあれば完工できるので、短期間・ローコストで長持ちする屋根にする事が可能です。
まとめ
屋根は、お家の中で一番大切な部分です。四六時中、雨・風・紫外線などから建物を守っています。永久的な物はありませんので、遅かれ早かれ必ずメンテナンスをしないといけなくなる日がきます。その時の一つの選択肢としてカバー工法をお選び下さい。カバー工法が絶対じゃないですし、むしろ時と場合によってはカバー工法を勧めない事もあります。ご自宅の屋根が今メンテナンスをするならどんな工事が最適か、なども含めて弊社の担当者がお伺いしますので、お見積りや屋根の点検は無料で行っておりますから、少しでも気になる事があれば気軽にお問い合わせください。
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記事投稿者:大江