佐波郡玉村町で耐震性を上げるために棟瓦の取り直し工事
佐波郡玉村町で棟瓦の取り直し工事を行います。既存屋根は和形が使われており和風で渋くカッコ良いのですが、屋根に上らずとも見えるほどに漆喰が剥がれ落ちてしまっています。丸瓦の下に熨斗瓦が四段積まれているんですが、これでは地震が来た時に熨斗ごと崩れてしまう可能性があり非常に危険です。なので棟ごと解体し新しい物に積み替える棟の取り直し工事を行います。
まずは既存瓦の撤去です。丸瓦、熨斗瓦の順に外していくと昔のお家なので漆喰のみならず葺き土(粘土)が出てきました。土のう袋に詰めて出来るだけ平板を汚さないようにします。
しっかりと撤去を終えたら既存には付いてなかった強力棟金具を910㎜ピッチで取り付け耐震性を大幅に上げます。棟金具が付いてるのと付いていないのではかなりの差が生じます。強力棟金具を付けたらそこに野縁という木材を固定していきます。この野縁が最後に丸瓦を釘留めする土台になります。そして割れている瓦二枚を交換しました。
野縁を付け終えたら黒のなんばんを詰めていきます。今では土を使わずなんばんだけで仕上げます。白のが値段が高く耐久性に差はないですし白を使ってもいずれ黒ずんできてしまうので、最初から黒のなんばんを使う事をオススメします。
なんばんを詰め終えたら七寸丸を被せ、先程の野縁に固定していき完成になります。熨斗があると見た目は凄くかっこ良いですが棟金具を入れ、なんばんだけを詰め、丸瓦のみで仕上げる事で以前より遥かに強度が増します。お客さんの不安を取り除く事ができ、綺麗になって良かったです。