群馬県藤岡市で耐震強度アップの棟瓦の積み直し作業を行いました
群馬県藤岡市の工事現場です。
こちらのお宅では、
・外壁塗装 ・雨樋交換 ・棟瓦積み直し という3つの作業を行いました。
今回はその中の「棟瓦積み直し」工事についてご紹介したいと思います。
こちらの上記写真、まだ足場もかかっていない現場調査時の屋根上の様子になります。
これまで外装には何も手をかけてこなかったそうで、既存の漆喰がボロボロ剥がれ落ちていました。
まずは棟瓦を取り外すのですが、積み直し工事ということで、棟瓦は再利用するため割らないように取り外す必要があります。
一度邪魔にならない所にまとめて置き、昔の貫板と漆喰を撤去します。
そこに、これまでは入っていなかった耐震強度を上げる為の「強力棟金具」という部材を910㎜(91㎝)ピッチで取り付けていきます。
これにより躯体と棟瓦が一体化するので地震による揺れに強くなります。
棟瓦の工事の際に強力棟金具が入っていない場合は必ず新規で取り付けた方が良いでしょう。
強力棟金具の上に「野縁」という木材を流し、横からビスで固定します。
そこに「なんばん」という黒い漆喰を隙間なく詰めていきます。
なんばんの側面は外側から見える形になりますから、綺麗に均しておきます。
最初に取り外した棟瓦を葺き直し、パッキン付きのビスで野縁に固定していけば棟瓦の積み直し工事は完了となります。
外観にこそ変化はないですが、強度は間違いなく上がってるので、瓦屋根でこれまで何もしてなくそれなりに年数が経ってしまってるお家は一度点検してもらうことをオススメします。